青色の袍(読み)アオイロノホウ

デジタル大辞泉 「青色の袍」の意味・読み・例文・類語

あおいろ‐の‐ほう〔あをいろ‐ハウ〕【青色の×袍】

束帯で、青色2のもの。天皇略儀の際に着用した袍。また、蔵人くろうど拝領した場合、着用することが許された。麹塵きくじんの袍。青白橡あおしろつるばみの袍。

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精選版 日本国語大辞典 「青色の袍」の意味・読み・例文・類語

あおいろ【青色】 の 袍(ほう)

  1. 袍の一つ。黄に青みを帯びた色で、もとは染色であったが、近世には経(たていと)で青、緯(よこいと)で黄を織り出した。多くは文様がある。古くは上下を通じて広く用いられたが、中古には主として天皇が臨時祭賭弓(のりゆみ)等で着用。また、六位の蔵人(くろうど)は天皇の近くに奉仕するため、拝領して着用するということが許され、蔵人の面目としてもてはやされた。あおいろ。あおいろの上の衣。麹塵(きくじん)の袍。青白橡(あおしらつるばみ)の袍。〔江家次第(1111頃)〕

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