静かな演劇(読み)しずかなえんげき

知恵蔵 「静かな演劇」の解説

静かな演劇

1990年代に注目を集めるようになった日本現代演劇の1つの傾向。おおげさで芝居がかった演技を排して、抑制したタッチで等身大の日常を描く。代表格は劇団青年団を率いる平田オリザ、遊園地再生事業団を主宰する宮沢章夫ら。にぎやかな笑いとスピード感が特徴だった80年代の小劇場演劇とは違う劇世界を作り出した。

(扇田昭彦 演劇評論家 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android