非時(読み)ヒジ

デジタル大辞泉 「非時」の意味・読み・例文・類語

ひ‐じ【非時】

仏語
僧が食事をしてはならないと定められた時。正午から翌朝日の出前までの間。僧侶は正式には1日1食で、午後の食事は禁止されていた。
僧の午後の食事。規定にかなう正午以前にとる食事のときに対していう。非食ひじき非時食ひじじき
会葬者に出す食事。しのぎ。

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精選版 日本国語大辞典 「非時」の意味・読み・例文・類語

ひ‐じ【非時】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 日中から翌朝の日の出前までの間。僧が食事してはならない時。〔薩婆多毘尼毘婆沙‐七〕
  3. ( 「ひじじき(非時食)」の略 ) 僧の午後の食事。正午以前に食事するのを法とし、これを斎(とき)というのに対する語。
    1. [初出の実例]「大徳たちのひじ、近江の守いといかめしうしたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
  4. 会葬者に出す食事。
    1. [初出の実例]「当月晦日に非時いたし候間、何とぞ工面被成、其節は御出賜り候様に致度待入候」(出典:小西春村宛本居宣長書簡‐寛政五年(1793)九月二六日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非時」の意味・わかりやすい解説

非時
ひじ

」のページをご覧ください。

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