つら‐づけ【面付】
- 〘 名詞 〙
- ① 江戸時代の歌舞伎で、顔見世興行のとき、一座の座付き役者などの顔ぶれと、おもな役者の扮装(ふんそう)した像を画いて一枚ずりにしたもの。顔見世番付。面番付(つらばんづけ)。
- ② 顔をならべている各人。頭かず。
- [初出の実例]「もし一と出たら、みんなが面附(ツラヅ)けに割るがよい」(出典:歌舞伎・鬼若根元台(1825)本所源平橋の場)
おもて‐づけ【面付】
- 〘 名詞 〙 連歌の付け合いの一つ。もっとも代表的で形式的な事物で付け合わせる付け合い。たとえば、春に霞、秋に霧など。前句(まえく)に付句(つけく)をする方式。
- [初出の実例]「鹿と云へば驚、千鳥と云ば思かね、か様に付を面付と云也」(出典:長短抄(1390頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の面付の言及
【番付】より
…以上の4種を,時代による変化にはこだわらず,形式がほぼ固まった宝暦期(1751‐64)のものの基本を説明する。(1)顔見世番付 〈役者付〉〈面付(つらづけ)〉とも。向こう1年間契約をした役者をはじめ,狂言作者,囃子方,振付師などを連記し,顔見世興行前に刊行。…
※「面付」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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