日本歴史地名大系 「韓泊」の解説
韓泊
からのとまり
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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兵庫県姫路市的形(まとかた)町にあった古代の港。五泊(ごはく)の一つ。『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳(がらんえんぎならびにるきしざいちょう)』にみえる同寺領の播磨(はりま)国印南(いなみ)郡「加良止麻利山(からとまりやま)」は、行基(ぎょうき)開基伝承をもつ海岳寺の裏山の字(あざ)西泊り山、東泊り山に比定しうるので、韓泊はその近傍に存在したものと思われる。三善清行(みよしきよゆき)の『意見封事(いけんふうじ)十二箇条』によると、公家(こうけ)(朝廷)は大輪田(おおわだ)泊とともに、この泊をも修造したとあるが、しだいに堆積(たいせき)によって衰微し、西隣の福泊(ふくどまり)にその地位を譲った。
[栄原永遠男]
…西部に吉井川三角州の千町(せんちよう)平野が開け,東部は丘陵地からなる。東端の虫明(むしあけ)は岡山藩家老伊木氏3万石の城下町で,古くは韓泊(からどまり)と呼ばれた朝鮮使節寄港地であった。千町平野は県下有数の穀倉地帯で,丘陵部では果樹・野菜栽培が行われる。…
…本州,四国,九州に囲まれた日本最大の内海。北部一帯の中国山地,中国高原,冠山山地,西部の九州火山地域および九州山地,南部の四国山地,南東部の紀伊山地に囲まれた西日本内帯に属する陥没地帯である。一般的には友ヶ島水道(紀淡海峡),鳴門海峡,豊予海峡,関門海峡の4海峡(瀬戸)によって外海と隔てられた内海を指し,この範囲での島(満潮時の周囲0.1km以上)の数は約700(うち有人島は約150)である。瀬戸内海環境保全特別措置法では,南は和歌山県日ノ御埼(ひのみさき)~徳島県蒲生田(かもだ)岬を結ぶ線,愛媛県高茂岬(こうもざき)~大分県鶴御崎(つるみさき)を結ぶ線,北は山口県火ノ山下灯台~福岡県門司崎灯台を結ぶ線と陸地とによって囲まれた,紀伊水道,大阪湾,播磨灘,備讃瀬戸,備後灘,燧(ひうち)灘,芸予海峡,安芸灘,広島湾,伊予灘,周防灘,別府湾,豊後(ぶんご)水道の水域および外海の響(ひびき)灘の一部を含めている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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