須崎城跡(読み)すさきじようあと

日本歴史地名大系 「須崎城跡」の解説

須崎城跡
すさきじようあと

[現在地名]須崎市鍛治町・原町一―二丁目・池ノ内

国鉄須崎駅西北方、南北に連なるしろ山山上にある津野氏居城跡。三峰からなり、それぞれの山頂に城跡があって南から鰯招いわしまねき(鰯振城)犬戻いぬもどり(犬帰城)鳥越とりごえ城とよばれる。鰯招城は津野親忠が姫野々ひめのの(現高岡郡葉山村)から本城を移して築いたものと伝え、標高約一四三メートル。二郭が南北に連立し、北の本丸は南北四七メートル、東西一八メートル、南の二ノ丸は南北一八メートル、東西約一五メートル。第二次世界大戦の時、防空壕を造ったため荒廃し、本丸跡にわずかに土塁の割石が残るだけである。犬戻城の築城は不明で、津野氏が番城としていたといわれ、標高一五〇メートル。本丸跡は平坦部となり、南北二一メートル、東西一七メートルほどで土塁に囲まれ、下方六メートルに段がある。段の北と東北部には堀切と思われるものがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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