領送使(読み)リョウソウシ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「領送使」の意味・読み・例文・類語

りょうそう‐しリャウソウ‥【領送使】

  1. 〘 名詞 〙 古代、流罪人を配所まで護送した国家使者。衛府の官人・検非違使などが任ぜられたが、のち、使庁の官人が当てられた。流罪人を京都から送り出すにあたって、配所が西国方面のときは七条朱雀の辺まで、東国・北陸道方面のときは粟田口の辺まで検非違使が送り、その後を領送使が護衛したという。追立(おったて)の使。〔令義解(718)〕
    1. [初出の実例]「但追立の鬱使・令送使(リャウソウシ)あんなれば、事故なくとりえたてまつらん事ありがたし」(出典:高野本平家(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android