頸椎症,変形性頸椎症ともいう。脊椎椎体や椎間板および靱帯(じんたい)の退行性変化は,骨棘(こつきよく)形成,椎間板ヘルニア,靱帯骨化などとして現れ,正常の加齢(老化)現象としてみられる。しかし脊椎のうち頸部はこの変化が生じやすく,ときに,脊髄,神経根あるいは交感神経などを刺激・圧迫して種々の症状を呈することがある。これを頸部脊椎症という。神経根への障害による症状には,上肢や上肢帯の疼痛,しびれ感,感覚障害,筋萎縮などがあり,脊髄の障害による症状としては,上肢の運動・感覚障害,下肢の痙性麻痺と感覚障害がある。また交感神経や椎骨動脈への障害によるものとして,頭痛,めまい,悪心なども起こる。診断は,臨床症状による判断のほか,単純X線写真,MRI,ミエログラフィー,ミエロCTなどの検査によりなされる。治療は,まず頸椎の安静保持と牽引を行い,無効な場合には手術療法にきりかえる。
執筆者:水沢 英洋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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