牽引(読み)ケンイン

デジタル大辞泉 「牽引」の意味・読み・例文・類語

けん‐いん【×牽引】

[名](スル)
大きな力で引っ張ること。引き寄せること。牽曳けんえい。「故障車をレッカー車牽引する」「牽引力」
牽引自動車」の略。「牽引免許」
[類語]引っ張る引く曳航えいこうする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牽引」の意味・読み・例文・類語

けん‐いん【牽引】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものを引くこと。引っぱること。〔解剖辞書(1875)〕〔史記‐律書〕
  3. 人の気持自分の方へ引きよせること。
    1. [初出の実例]「女の涙に牽引されて黙視している間にも、次に出す言草を篩(ふる)ひ選ぶやうに習慣づけて来た」(出典小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉上)
  4. 先頭に立って物事を行ない、他の人や集団を率いていくこと。また、物事をある方向に引っぱっていくこと。
    1. [初出の実例]「LD転炉というのは〈略〉戦後の製鉄業の発展を牽引した技術革新であり」(出典:現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉III )

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「牽引」の読み・字形・画数・意味

【牽引】けんいん

引き合う。〔漢書、鮑宣伝〕竊(ひそ)かに孝の時を見るに、外親を持し、人人私するを牽引し、以てを充塞し、賢人の路を妨ぐ

字通「牽」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「牽引」の意味・わかりやすい解説

牽引
けんいん
attraction

人間関係を牽引と反発の力学的な関係とするソシオメトリーにおける用語。人間関係の肯定的行動のことで,好意愛着など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android