顔李学派(読み)がんりがくは

日本大百科全書(ニッポニカ)「顔李学派」の解説

顔李学派
がんりがくは

中国、清(しん)代儒学の一派。顔元(がんげん)が提唱し、弟子李きょう(りきょう)により継承されたので、顔李学派とよばれる。その学風は、程朱・陸王の学がいたずらに心を労して心斎坐忘(しんさいざぼう)し性命を空談するのに反対し、礼楽兵農の4目を中心に躬行(きゅうこう)実践、経世治用(けいせいちよう)を第一義とするものである。この学は、反理学的思想と、征服者である満洲族の清王朝に反抗し明(みん)を復興しようという漢民族の意識とを根底としておこったものであるが、あまり振るわなかった。李きょうのほか大興の王源や江寧(こうねい)の程廷祚(ていていそ)によって継承され、常州学派の徳清の戴望(たいぼう)は1869年『顔氏学記』を編集して、清末の顔李学派の再興に力を添えた。1920年に結成された四存学会により刊行された顔李叢書(そうしょ)は、顔元、李きょうの学説集である。

[山口三夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「顔李学派」の解説

顔李学派
がんりがくは
Yan-Li xue-pai

中国,清の顔元が唱え,その弟子の李きょう (りきょう。 1659~1733) が広めた学派。清初に,一時世に知られたが,すぐに衰えた。しかし,同治8 (1869) 年に戴望がその遺文を集め,『顔氏学記』を刊行してこの学派を表彰してから,再び注目を集めるようになった。その思想上の特色は,極端なまでの実用的な儒学の主張と,それに伴うきびしい朱子学批判にある。

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