願皇寺庄(読み)がんのうじのしよう

日本歴史地名大系 「願皇寺庄」の解説

願皇寺庄
がんのうじのしよう

現柏原町東部辺りに比定される庄園。応和元年(九六一)六月五日の妙香院庄園目録(門葉記)の「別院」の項に「丹波国願皇寺」とみえるが、この史料には疑問が残る。中世勧修かじゆう(現京都市山科区)領の庄園で、正応二年(一二八九)に下地中分が行われた(三月二〇日「丹波国願皇寺庄中分目録」勧修寺文書)。この目録によると、東西に中分線を引き、南を領家方、北を地頭方としている。惣田数は三九町六段二五代で、領家方が一九町八段四〇代、地頭方が一九町七段三五代余。惣畠数は四町九段三五代で、領家方が二町四段四五代、地頭方が二町四段四〇代となっており、おおむね均分されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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