風入(読み)かぜいり

精選版 日本国語大辞典 「風入」の意味・読み・例文・類語

かぜ‐いり【風入】

  1. 〘 名詞 〙 風の吹き通ること。風通し。かざいり。
    1. [初出の実例]「彼処(あすこ)が一番風入(カゼイ)りが善くって涼う御座いますからサ」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中)

かざ‐いれ【風入】

  1. 〘 名詞 〙かぜいれ(風入)
    1. [初出の実例]「虫干といって宝物の風入(カザイレ)を行ふが普通で有るが」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉七月暦)

かぜ‐いれ【風入】

  1. 〘 名詞 〙 部屋衣服書物などに風を入れて湿気を去ること。むしぼし。かざいれ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「抄物風入。本尊同上」(出典:多聞院日記‐天正九年(1581)六月一四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android