風来六部集(読み)フウライロクブシュウ

デジタル大辞泉 「風来六部集」の意味・読み・例文・類語

ふうらいろくぶしゅう〔フウライロクブシフ〕【風来六部集】

江戸後期の狂文集。2巻。風来山人平賀源内)作。安永9年(1780)刊。既刊の「放屁論」など6部を収める。

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精選版 日本国語大辞典 「風来六部集」の意味・読み・例文・類語

ふうらいろくぶしゅう ‥ロクブシフ【風来六部集】

江戸後期の狂文集。二冊六編。風来山人(平賀源内)作。安永九年(一七八〇)刊。明和・安永年中(一七六四‐八一)に単行された六編の戯文を集めて出刊された書。「放屁論」「痿陰隠逸伝」等、現実社会に対する不平不満・鬱屈した心情が吐露され、読者意表をつく発想文体によって時勢が諷されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風来六部集」の意味・わかりやすい解説

風来六部集
ふうらいろくぶしゅう

江戸時代後期の狂文集。風来山人 (平賀源内 ) 著。天竺老人 (森島中良) 編。2巻2冊。安永9 (1780) 年成立。『放屁論』『放屁論後編』『痿陰 (なえまら) 隠逸伝』『飛だ噂の評』『天狗髑髏鑒定縁起』『里のをだ巻評』の6部の単行本を集め直したもの。

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