飛松村(読み)とびまつむら

日本歴史地名大系 「飛松村」の解説

飛松村
とびまつむら

[現在地名]芦北町高岡たかおか

宝暦年間(一七五一―六四)の記録(「万覚帳」芦北町誌)によれば「大川内と申す小村有り。家数五軒、此の村前に横十間の浅川渡り有り。此の川より八町ほど参候て飛松村と申す村家壱軒有り。此の村より八町ほど参り中屋敷と申す村有り」とある。飛松の名は公称俗称も失われ、正確な位置は不明だが、現在の元大川内もとおおかわちから湯浦ゆのうら川を九〇〇メートルほどさかのぼった通称間細工まぜく辺りの対岸と考えられる。呼称も不明だが、古老のなかに「とんまつ」とよぶ者もいる。

飛松村
とびまつむら

[現在地名]勝山町松田まつだ

新町しんまち村の南に位置し、飯岳いいだけ(大坂山)から延びる低丘陵の最末端部に立地。元和八年人畜改帳では上久保かみくぼ村の次に「飛松分」とみえ、高一五六石余、家数九・人数一三(うち百姓一)、牛二・馬二。正保国絵図には村名がみえない。元禄国絵図には記載があり、高一一〇石余。前掲人畜改帳での記され方と、上久保村が正保国絵図で高一千石余、元禄国絵図では七八二石余と変化することなどから、当村はもと上久保村に包含されていたと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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