飛行時間法(読み)ヒコウジカンホウ(英語表記)time-of-flight method

デジタル大辞泉 「飛行時間法」の意味・読み・例文・類語

ひこうじかん‐ほう〔ヒカウジカンハフ〕【飛行時間法】

中性子荷電粒子がある一定距離飛行する時間を計測することによって、その粒子速度・エネルギー・質量などを求める測定方法。飛行時間測定法。タイムオブフライト法TOF法TOFスペクトロスコピー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飛行時間法」の意味・わかりやすい解説

飛行時間法
ひこうじかんほう
time-of-flight method

一定距離の飛行に要する時間をはかって粒子の速度を知る方法。英語の頭文字をとり,TOF法と略記する。荷電粒子,中性粒子のどれに対しても,光速度に近い速度まで適用できる。特に中性粒子の速度またはエネルギー測定に最適の方法である。粒子の通過を検出する装置時間分解能ナノ秒 ( 10-9 秒,光が 30cm 進む時間) 程度であるから,高精度の測定には長い距離を要する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android