食止・食留(読み)くいとめる

精選版 日本国語大辞典 「食止・食留」の意味・読み・例文・類語

くい‐と・める くひ‥【食止・食留】

〘他マ下一〙 くひと・む 〘他マ下二〙
相手に食いついてその邪魔をする。
※天草本伊曾保(1593)老いた犬の事「タビタビ cuitomenandaniyotte(クイトメナンダニヨッテ)
物事進行途中で防ぎとめる。さえぎりとめる。くいとどめる。
甲陽軍鑑(17C初)品二四「是をのがさじとをしつめ、のく敵をくひとめらるる」
虞美人草(1907)〈夏目漱石一一「危うく倒れる所を、前に立つ文明の民の背中で漸く喰(ク)ひ留(ト)める」

じき‐どめ【食止・食留】

〘名〙 (「じき」は「食」の呉音) 食事を与えないこと。罰として絶食させること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浮世草子・咲分五人娘(1735)二「中々しぶといやつらなれば、大抵折檻にてはゆくまじ。食留(ジキドメ)して殻年(からどし)とらせと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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