デジタル大辞泉 「食締める」の意味・読み・例文・類語 くい‐し・める〔くひ‐〕【食(い)締める】 [動マ下一][文]くひし・む[マ下二]固く合わせる。食いしばる。「下唇を―・めながら、暫らくの間口惜しそうに」〈二葉亭・浮雲〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「食締める」の意味・読み・例文・類語 くい‐し・めるくひ‥【食締】 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]くひし・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙① =くいしばる(食縛)①〔明応本節用集(1496)〕[初出の実例]「此悲しさ切なさ歯を喰(クヒ)しめて泪こぼしけるに」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)四)② 十分に飲み食いする。たらふく食う。[初出の実例]「さう聞いたら前祝ひに、思ふさま喰(ク)ひしめよう」(出典:歌舞伎・恋慕相撲春顔触(1872)四幕)③ おさえて出ないようにする。こらえる。[初出の実例]「彼女はあっと叫ぶ声を咽元(のどもと)で食ひしめて、ぢっと身内へ力を入れて固くなった」(出典:流星(1924)〈富ノ沢麟太郎〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例