食の医学館 「食肉加工品」の解説
しょくにくかこうひん【食肉加工品】
その多くは豚肉をおもな材料とすることから、栄養素もたんぱく質、ビタミンB群が比較的豊富。また、血液を材料とするブラッドソーセージや肝臓を材料とするレバーペーストは、レチノールや鉄分にも富んでいます。
ただ問題なのは、いずれも塩分や脂肪の含有量がたいへん多いこと。
たとえば、通常のベーコンはその39.1%が脂肪ですし、ロースハムは100g中1gの塩分、サラミソーセージなどは100g中1.4gの塩分を含んでいます。
そのため、高血圧や脂質異常症の不安をもつ人は、とりすぎに要注意。ベーコンはバラ肉を使ったものではなく、脂身の少ないショルダーベーコンを、ロースハムは脂身を取り除くなどのくふうをするべきです。
ハムやベーコンなどの食肉加工品は、本来は保存の手段として生まれました。
しかし、最近の製品は保存より、独特の風味を楽しむのを目的につくられているものが大半で、保存性自体は思ったほど高くありません。
そのため、開封後は冷蔵庫で保存することはもちろん、なるべく早く食べ切ることがたいせつです。
また、加熱工程を経ていないフレッシュソーセージは、かならず中まで火をとおして食べましょう。