食道異物(読み)しょくどういぶつ

家庭医学館 「食道異物」の解説

しょくどういぶつ【食道異物】

 1~3歳の子どもは、周囲にあるものをなんでも口に入れる習性があり、10円・100円硬貨磁石おもちゃを飲み込んでしまうことがあります。魚骨のどにひっかかることもあります。
 飲み込んだものは、食道の第1狭窄部(きょうさくぶ)(食道入り口部直下)にひっかかることが多く、物が飲み込めなくなり、よだれをたらします。
 胃に落下すれば、ほぼ心配はないのですが、アルカリ電池は、粘膜(ねんまく)を腐蝕(ふしょく)させるので、ただちに取り出す必要があります。
 診断 硬貨のようにX線検査で映るものは容易に診断ができます。
 映らないものは、造影剤を飲ませ、異物輪郭を映し出して確認します。
 予防 子どもの周囲に危険なものを置かないことです。
 もし、子どもが危険なものを口に入れていることに気づいたら、しかったりせずに、口に静かに指を入れ、取り出します。びっくりさせると、逆に飲み込んでしまいます。
 お餅(もち)がつかえたときには、救急車も間に合わないので、指を横から入れて、取り除きます。
 たばこの誤飲も危険です。たばこ、灰皿のすいさし、各種の洗剤なども子どもの手の届くところには置かないような注意が必要です(「のどに物がつまったとき(気道内異物)の手当」)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食道異物」の意味・わかりやすい解説

食道異物
しょくどういぶつ

「気道・食道異物」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の食道異物の言及

【食道】より

…また一般に胃の消化不良のときは,噴門の閉じ方が不完全となり,不快な胸焼け,おくび,口臭などの原因となる。【和気 健二郎】
[食道のおもな病気]
 食道のおもな病気には食道閉鎖症,食道異物,食道炎,食道潰瘍,食道アカラシア,食道癌,食道憩室などがある。(1)食道閉鎖症 先天的に食道の一部が欠損し内腔が連続していない奇形である。…

※「食道異物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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