食違(読み)くいちがい

精選版 日本国語大辞典 「食違」の意味・読み・例文・類語

くい‐ちがいくひちがひ【食違】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一致が期待される事柄がうまくあわないこと。物事がずれるようにして行なわれること。くいちがうこと。
    1. [初出の実例]「これ小台子のかねにて、大台子とは喰ちがひ多し」(出典:南方録(17C後)台子)
  3. 土手や塀などがひとつづきでなく互い違いになるようにつくってあること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「この外・板塀の喰(ク)ひ違(チガ)ひ、中裏、子供屋の体(てい)」(出典:歌舞伎・謎帯一寸徳兵衛(1811)大切)
  4. くいちがえ(食違)
    1. [初出の実例]「くひちかいの事、どくをのみ、くいしぬるうへは、其ていしゅの越度たるべし」(出典:塵芥集(1536)三六条)

くい‐ちがえくひちがへ【食違】

  1. 〘 名詞 〙 まちがってよくないものを食べること。また、それによってからだの害になること。くいちがい。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「くさひらくいちかへにて、にわかにむしおこりて」(出典:御湯殿上日記‐大永七年(1527)八月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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