飯尾為数(読み)いいのお・ためかず

朝日日本歴史人物事典 「飯尾為数」の解説

飯尾為数

没年応仁1.6.11(1467.7.12)
生年:生年不詳
室町幕府の法曹官僚。為種の長男。京都に出生。文安3(1446)年に奉書加判者にその名がみえ,同年以前に御前奉行として右筆方に登用されたと推定される。父為種より要職を引き継ぎ,長禄3(1459)年には政所執事代に就任し,神宮開闔,公人奉行歴任。さらに八幡・南都・山門別奉行を兼務し,有力寺社の訴訟に干与したが,寛正4(1463)年11月伯耆守護山名相模守の訴えで4年間出仕差し止め,応仁の乱勃発で山名宗全方西軍に通じたかどで足利義視に暗殺された。

(今谷明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飯尾為数」の解説

飯尾為数 いのお-ためかず

?-1467 室町時代の幕府官僚。
飯尾為種(ためたね)の長男。永享12年(1440)ごろ室町幕府の奉行人となる。政所(まんどころ)執事代,公人(くにん)奉行などの要職をつとめ,将軍足利義政の側近として権勢をふるう。応仁(おうにん)元年6月11日細川勝元(一説に足利義視(よしみ)とも)に殺された。通称は新左衛門尉(じょう)。姓は「いいお」「いいのお」ともよむ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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