文正(読み)ブンショウ

デジタル大辞泉 「文正」の意味・読み・例文・類語

ぶんしょう〔ブンシヤウ〕【文正】

室町中期、後土御門ごつちみかど天皇の時の年号。1466年2月28日~1467年3月5日。

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精選版 日本国語大辞典 「文正」の意味・読み・例文・類語

ぶんしょうブンシャウ【文正】

  1. 室町時代後土御門天皇の代の年号。寛正七年(一四六六)二月二八日に改元、文正二年(一四六七)三月五日に至って次の応仁となる。出典は「荀子王制」の「積文学身行」。

ぶんしょうブンシャウ【文正】

  1. 〘 名詞 〙 ( 出世譚「文正草子」と出世魚の鯉(こい)とが結びついた語か ) 鯉をいう女房詞。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕

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日本の元号がわかる事典 「文正」の解説

ぶんしょう【文正】

日本の元号(年号)。室町時代の1466年から1467年まで、後土御門(ごつちみかど)天皇の代の元号。前元号は寛正(かんしょう)。次元号は応仁(おうにん)。1466年(寛正7)2月28日改元。後土御門天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『荀子(じゅんし)』を出典とする命名。文正年間の室町幕府将軍足利義政(よしまさ)(8代)。後土御門天皇は1464年(寛正5)に父の後花園(ごはなぞの)天皇の譲位を受け即位、後花園は上皇となった。1466年(文正1)7月、将軍足利義政が突然、斯波義廉(しばよしかど)から斯波氏(武衛家)宗家の家督を取り上げ、斯波義敏(よしとし)に与えようとしたことから、有力大名間に対立・衝突が起こった。事態は複雑に錯綜し、翌1467年(応仁1)に応仁・文明の乱が勃発する。

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