飯岡通(読み)いいおかどおり

日本歴史地名大系 「飯岡通」の解説

飯岡通
いいおかどおり

盛岡藩の地方行政組織三三通の一つ。東と南は向中野むかいなかの通、西は雫石しずくいし通、北は栗谷川くりやがわ通に接する。現在の盛岡市と紫波しわ都南となん村の各一部にあたる。「邦内郷村志」では下太田しもおおた・中太田・上太田・猪去いさり上鹿妻かみかづま・下鹿妻(現盛岡市)、上飯岡・羽場はば・下飯岡(現都南村)の九ヵ村が含まれ、総高八千八二五石余、うち給地三三一石余、馬数八八〇。設置年代は不明であるが、「雑書」寛文九年(一六六九)九月四日条に通名がみえ、根井沢庄三郎・山屋助右衛門が代官に任命されている。代官所は盛岡五代官の一つとして、盛岡城下に置かれていた(岩手県史)。天和二年(一六八二)の惣御代官所中高村付には中太田村・羽場村がみえず、上太田村は栗谷川通にみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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