飯島宿(読み)いいじまじゆく

日本歴史地名大系 「飯島宿」の解説

飯島宿
いいじまじゆく

[現在地名]飯島町大字飯島

伊那往還宿駅で、南の片桐かたぎり宿(現下伊那郡松川まつかわ町)より与田切よたぎり川を越えて二里、北は中田切なかたぎり川を越えて上穂うわぶ宿(現駒ヶ根こまがね市)へ一里三〇町であった。

元文六年(一七四一)成立の「信州伊奈郡郷村鑑」によれば「飯島町 伝馬宿ニ而、文禄二年本郷上村より町屋ヲ引、石曾根之内ニ移タルト見タリ」とある。これは今まで街道は天竜川沿いにあり、飯島宿は本郷ほんごう城東下に、南の片桐宿は田島平たじまだいら(現中川なかがわ村)にあったのを、飯田城主京極高知の街道改めによって段丘上の西へ街道と宿駅を新設したもので、飯島宿は本郷の下の段から与田切川を越えて石曾根いしぞね村の中央へ新設されたわけである。

文禄二年(一五九三)一一月一九日の京極高知定書(宮下文書)によれば、

<資料は省略されています>

とあり、新しい飯島宿が始まっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android