飯蛸(読み)イイダコ

デジタル大辞泉 「飯蛸」の意味・読み・例文・類語

いい‐だこ〔いひ‐〕【×蛸】

マダコ科のタコ内海の砂泥底にすみ、全長約30センチ。体表は淡黄褐色で、両眼の間に金色眼状紋がある。産卵期は冬から春先で、成熟卵は米粒状。食用 春》「―のあはれやあれで果てるげな/来山」

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精選版 日本国語大辞典 「飯蛸」の意味・読み・例文・類語

いい‐だこいひ‥【飯蛸】

  1. 〘 名詞 〙 マダコ科のタコ。北海道南部以南の日本沿岸に分布する。腕の長さを加えて体長約二五センチメートル。春、卵をもっているものを煮ると、胴に飯粒が詰まっているようにみえるのでこの名がある。肉、卵ともに美味で生食ほか佃煮、干し蛸にする。いしだこ。かいだこ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「王余魚(かれい)、飯蛸もみえにけり」(出典御伽草子・武家繁昌(室町時代物語集所収)(室町末))
    2. 「白うを、飯蛸(イヒダコ)もやうやう三月のすゑにくふ事になり」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)五)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「飯蛸」の解説

飯蛸 (イイダコ)

学名Octopus ocellatus
動物。マダコ科のタコ

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