馬場小路(読み)ばばこうじ

日本歴史地名大系 「馬場小路」の解説

馬場小路
ばばこうじ

[現在地名]盛岡市馬場町・しも橋町はしちよう

川原かわら小路から下の橋詰を経て、北東から南西に延びる両側町で、二町半ほどの侍町(「盛岡砂子」など)南東鷹匠たかしよう小路(下鷹匠小路)北西さくら馬場、南西は北上川河岸の土手に接する。寛永城下図に馬場町とみえ、文化一〇年(一八一三)馬場小路と改称(御家被仰出)。内史略本「盛岡砂子」に「或書に、寛永二十一年迄、此丁に御会所有りと見得たり、其所不詳」と記されるが、会所はのち六日むいか町へ移る。寛永城下図では馬場町北詰より東へ折れる横町北角に御鷹部屋があるが、盛岡藩一三代藩主南部利済の代には当町からかは不明であるが、菜園さいえんの御茶屋付近へ移転している。


馬場小路
ばばこうじ

快元僧都記」天文四年(一五三五)七月三日条に、「馬場行路方両所釘貫被相改畢」とみえる。同書には「七度小路」を「七度行路」と記す例があるので、「馬場行路」とはすなわち馬場小路のことであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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