駒山城跡(読み)こまやまじようあと

日本歴史地名大系 「駒山城跡」の解説

駒山城跡
こまやまじようあと

[現在地名]上郡町井上

千種ちくさ川の西岸に突き出した駒山(二六三メートル)山頂にある中世の山城跡。南麓を古代―中世の山陽道が通り、当城はこの古山陽道から因幡への道が分岐する地点を押える要地に位置する。南北朝期赤松則祐が居城(播磨古城記)、あるいは安室五郎義長が天文年間(一五三二―五五)築城、義長の子新五郎の幼少時には家臣長船越中守が城を守り、天正五年(一五七七)に周囲の土豪に攻められ落城したという(赤松家播備作城記・播磨鑑)。安室氏や長船氏が関与していた可能性が高く、同八年前後からは宇喜多氏とのかかわりも推測される。遺構は二つのピークからなり、東側に主郭がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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