駿府志略(読み)すんぷしりやく

日本歴史地名大系 「駿府志略」の解説

駿府志略
すんぷしりやく

一冊 羽倉用九著

別称 駿河小志・駿河府志

成立 文政一一年

版本 静岡県立中央図書館(文政一二年刊)ほか

解説 駿府を中心に、周囲五里以内に限った地誌。内容は興替(領主の異動)都城および藩封、海港および郵駅山水・寺廟・古蹟・人物・物産の八部門に分け、漢文体で記述。五里以外の地域については、いかに名山大川・奇事異蹟であってもいっさい記述しないと例言で述べている。用九は簡堂と号し、文政六年から天保二年まで駿府代官を勤めた。代官としての治績も高く評価されているが、文人としても著名。文政一二年に駿府江川町採撰亭から木活字本として刊行

活字本 東海文庫第四輯「駿河小志」(昭和四年)新版静岡市史中世・近世史料二、「静岡県史」資料編一五

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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