骨の構造

からだと病気のしくみ図鑑 「骨の構造」の解説

骨の構造

骨は表面の骨膜、その内側にある緻密骨海綿骨などからなり、いちばん内側には血液をつくる骨髄があります。


●骨は複雑な構造をしている
骨は、とても小さな骨細胞(骨芽細胞)の集合体が石灰質化したものです。よくみると複雑な構造をしていて、血管も無数に通っています。
骨の構造は、表面を覆う白色結合組織である骨膜、その内側の硬い骨質からなる緻密骨、内部に骨髄を含む柔軟な骨質の海綿骨という3層からなります。
骨膜には、神経・血管・リンパ管が通っていて、刺激伝達や栄養の運搬という仕事を担い、骨の成長をつかさどります。
そして、骨膜と緻密骨は、シャーピー線維(結合線維)でしっかりと結合されています。
成分カルシウムリンが厚く沈着した骨質をもつのが、緻密骨です。
緻密骨の中央には、ハバース管という血管を通す管があり、骨細胞に栄養を運ぶ役目を担っています。ハバース管を緻密質の骨が幾重にも包み込んで緻密骨の1単位となり、それが集合体となっています。
そして、緻密骨の集合体の内側には、マングローブの根っこのように密集した柔らかな海綿質でできた海綿骨があり、脊髄を覆っています。
中心にある骨髄腔は、骨はなく空洞になっています。
骨髄腔のなかは、血液をつくる成分の骨髄で満たされています。

出典 法研「からだと病気のしくみ図鑑」からだと病気のしくみ図鑑について 情報

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