骨年齢(読み)コツネンレイ

デジタル大辞泉 「骨年齢」の意味・読み・例文・類語

こつ‐ねんれい【骨年齢】

骨化成熟の程度暦年齢と対照したもの。X線撮影によって推定し、小児の発育度、骨疾患の判定などに用いる。骨化年齢

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「骨年齢」の意味・読み・例文・類語

こつ‐ねんれい【骨年齢】

  1. 〘 名詞 〙 骨の成長度合で定めた年齢。多く手根骨のX線撮影により推定する。小児の発育度、骨疾患の判定などに役立つ。骨化年齢。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「骨年齢」の意味・わかりやすい解説

骨年齢
こつねんれい

生体における加齢的変化が骨に現れたもの。骨は化骨の過程において,それぞれの年齢と密接に関連して変化する。たとえば長骨は胎生時は軟骨によって形づくられるが,やがて骨体の中央部に化骨点が出現し,化骨が進行するとともに,骨端部にも化骨点が現れ,次いで骨体と骨端との間に骨端線ができ,終局的にはそれも消失して1本の化骨した骨となり,骨の成長は停止する。この一連の変化が年齢鑑定に応用できる。生体ではX線写真によってなされ,人種的な差はあるが,多くの場合,暦年齢と一致する。小児科学では骨年齢を成長診断に使用するばかりではなく,法医学の面でも,青少年成人かの判定にあたって手部のX線写真を撮影し,その骨年齢を推定する。また,各種長骨,あるいは恥骨結合面,鎖骨の胸骨端,椎骨体の縁部,頭蓋骨縫合などから,骨年齢を推定することができ,人類学,法医学の分野で有力な武器となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android