高カルシウム血症(読み)こうカルシウムけっしょう(その他表記)hypercalcemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高カルシウム血症」の意味・わかりやすい解説

高カルシウム血症
こうカルシウムけっしょう
hypercalcemia

血液中にカルシウムが過量に含まれる状態上皮小体 (副甲状腺) の機能亢進症,腫瘍骨転移,腫瘍 (卵巣腎臓,肺の) からの上皮小体ホルモン様物質の生成サルコイドーシス多発性骨髄腫悪性リンパ腫などが原因となる。症状は,筋力の低下,多尿,脱水,口渇,食欲不振,嘔吐,便秘などが多い。重症では,昏迷,昏睡,尿毒症を起すこともある。原因疾患の治療を行うほかに,ナトリウム利尿剤を与えて,血清中のカルシウム濃度を下げる。腫瘍やサルコイドーシスによる場合は,副腎皮質ホルモンが有効である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む