副甲状腺(読み)ふくこうじょうせん

百科事典マイペディアの解説

副甲状腺【ふくこうじょうせん】

上皮小体とも。脊椎動物の内分泌腺の一種。ヒトでは甲状腺の左右両葉の後面に,普通は左右2個ずつ上下の2対がある。およそ米粒大で,内部には数種の実質細胞が含まれる。分泌物である副甲状腺ホルモン(PTHと略記)は,破骨細胞の増加と活性化を通じて,血中のカルシウム濃度を上昇させる。機能低下は血液中のカルシウム濃度の低下をきたし,いわゆるテタニーを起こす。
→関連項目内分泌腺

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世界大百科事典 第2版の解説

ふくこうじょうせん【副甲状腺 parathyroid】

上皮小体ともいう。甲状腺の左右両葉の背面に上下2対の計4個(ときに5個以上)存在する米粒大の内分泌器官である。小さな器官ではあるが,副甲状腺ホルモンを分泌し,体内のカルシウムCaやリンPの代謝の調節にあずかるたいせつな器官である。発生学的には内胚葉性で,四つのうち上の二つは第4鰓囊(さいのう)の上皮に,下の二つは第3鰓囊の上皮に由来する。また,副甲状腺は魚類以下の動物にはみられない。 副甲状腺は,実質細胞である細胞索と血管を含む間質結合組織からなり,それらは結合組織性の被膜に包まれている。

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大辞林 第三版の解説

ふくこうじょうせん【副甲状腺】

甲状腺の後ろ側に上下二対ある粒状の内分泌器官。体内のカルシウムやリン濃度を調節するパラトルモンを分泌する。上皮小体。傍甲状腺。

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世界大百科事典内の副甲状腺の言及

【内分泌腺】より

…円口類には存在しない。(4)副甲状腺 鰓囊に起源をもつ内分泌腺で,動物によって数は異なる。魚類には存在しない。…

※「副甲状腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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