デジタル大辞泉
「副甲状腺機能亢進症」の意味・読み・例文・類語
ふくこうじょうせんきのうこうしん‐しょう〔フクカフジヤウセンキノウカウシンシヤウ〕【副甲状腺機能×亢進症】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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副甲状腺機能亢進症
ふくこうじょうせんきのうこうしんしょう
副甲状腺ホルモンが多すぎるためにおこる疾患。多くは副甲状腺(上皮小体)に腫瘍(しゅよう)ができ、そこからホルモンが多量に分泌されるためにおこる。また、尿毒症など慢性腎(じん)疾患の場合に腸からのカルシウムの吸収低下がおこり、その結果、副甲状腺からホルモンが多量に分泌されることもあるが、その場合は続発性副甲状腺機能亢進症とよぶ。症状は、副甲状腺ホルモンによるカルシウム代謝異常が全身に現れる。症状は多様で、その程度もまちまちであり、昏睡(こんすい)に陥る例もあれば、なんら自覚症状がなく偶然検診で発見されるものまである。おもに脱力感、多飲と多尿、食欲不振、体重減少、関節痛や骨折などの骨症状、尿路結石のほか、ときに消化性潰瘍(かいよう)、性格変化などの精神症状もみられる。治療は早期診断により副甲状腺の腫瘍を外科的に摘出することであり、進行すると腎機能が低下し、ついには尿毒症になって死亡する。
[高野加寿恵]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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副甲状腺機能亢進症(代謝・内分泌疾患に伴う神経障害)
(5)副甲状腺機能亢進症
概念
副甲状腺の腺腫,癌,過形成などにより副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)の産生が亢進し,高カルシウム血症,低リン血症をきたす.
臨床症状
高カルシウム血症により多飲,多尿,尿路結石のほか,神経筋症状として対称性近位筋優位の筋力低下,易疲労感,無気力,腱反射低下などがあり,高度の高カルシウム血症では錯乱,傾眠,昏睡などをきたす.
診断
高カルシウム血症,低リン血症,高クロール性代謝性アシドーシス,血清PTH高値,ALP高値,腎原性cAMP上昇,尿細管P再吸収率低下,頸部エコーでの副甲状腺病変,99mTc-MIBIによるシンチグラフィ.
治療
病的副甲状腺の外科的摘出,脱水の補正やビスホスホネート製剤.[中里雅光]
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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家庭医学館
「副甲状腺機能亢進症」の解説
ふくこうじょうせんきのうこうしんしょうじょうひしょうたいきのうこうしんしょう【副甲状腺機能亢進症(上皮小体機能亢進症) Hyperparathyroidism】
副甲状腺ホルモン(PTH)が持続的に過剰分泌(かじょうぶんぴつ)されている状態をいい、原発性と続発性の2つに分類されます。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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副甲状腺機能亢進症
上皮小体機能亢進症ともいう.副甲状腺ホルモンが異常に分泌される症状で,カルシウム代謝に異常が起こる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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