高丘比良麻呂(読み)たかおかの ひらまろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高丘比良麻呂」の解説

高丘比良麻呂 たかおかの-ひらまろ

?-768 奈良時代官吏
高丘河内(かわち)の子。藤原仲麻呂に重用されたが,天平宝字(てんぴょうほうじ)8年仲麻呂の謀反密告,その功により従四位下となる。天平神護(てんぴょうじんご)3年はじめて法王宮職がおかれると法王宮亮(すけ)に任じられ,宿禰(すくね)の姓(かばね)をうけた。神護景雲2年6月死去。名は枚麻呂ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の高丘比良麻呂の言及

【高丘河内】より

…楽浪(さざなみ)河内とも。藤原仲麻呂の乱を告発した高丘比良麻呂の父。父沙門詠は663年(天智2)に百済から帰化したという。…

【法王宮職】より

…道鏡は766年(天平神護2)10月法王に任ぜられた。翌年3月に法王宮職が置かれ,造宮卿但馬守従三位高麗福信(こまのふくしん)を大夫(兼任)に任じ,大外記遠江守従四位下高丘比良麻呂を亮(兼任),勅旨大丞従五位上葛井道依を大進(兼任)とし,少進1人,大属1人,少属2人がおかれた。法王の月料は天皇の供御に準じたとあるから,衣服,飲食は天皇と同じものを用いた。…

※「高丘比良麻呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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