日本歴史地名大系 「高原野」の解説 高原野たかはらの 富山県:中新川郡立山町高原野大森(おおもり)地区の東部および南部、五百石(ごひやつこく)地区の南部、下段(しただん)地区の西部、高野(たかの)地区の西部、寺田(てらだ)地区の南部を含む一七〇万歩の広大な地域で、地形的には常願寺川と栃津(とちづ)川に挟まれた扇状地上の低位段丘面に相当する区域にほぼ一致する。このため度重なる河川の氾濫の被害を受け、荒地になりやすかった。常願寺川右岸扇状地一帯は野という名称でまとめられ、江戸時代初期には高原野のほか、末三(すえさん)ヶ野・横江(よこえ)野などが未開拓の地として残されていた。縄文時代には比較的多くの遺跡が形成されたが、古代には少なく、中世にかけてはほとんど集落の形成は認められない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by