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高周波焼入れ こうしゅうはやきいれhigh-frequency quenching; induction hardening

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高周波焼入れ
こうしゅうはやきいれ
high-frequency quenching; induction hardening

鉄鋼表面硬化法の一種。鋼材の表面層を,オーステナイト組織に加熱したあと急冷してマルテンサイト化し,硬化する方法。水冷銅管製のコイルの中心に鋼片を置き,コイルに 2kHzから数十kHzの高周波電流を通すと,電磁誘導と表皮効果により鋼表面だけに渦電流が流れ(→誘導加熱),出力が十分に大であれば表面は数秒で赤熱以上の温度に達する。所定の焼入れ温度に達したとき電流を止め,鋼片を水中落下または噴水で急冷すれば,表面だけに焼きが入って硬化する。適正な作業の場合の硬化深度 dmmは周波数 f に依存する(およそ d≒50/√f 程度)。均等な表面加熱のためには加熱コイルを材料鋼片の形状に合せる必要があるので,大量の同形品の処理に適する。作業が簡単で短時間ですむ長所があるが,出力とコイル形状の関係から比較的小型物にしか応用できにくい短所もある。自動車その他の機械部品や工具の熱処理に多く応用される。

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百科事典マイペディアの解説

高周波焼入れ【こうしゅうはやきいれ】

高周波誘導電流の表皮効果を利用し,鋼材の表面数mm以内だけを急熱,急冷して硬化させる方法。歯車,シリンダー内面など強靭(きょうじん)で耐摩耗性を要する機械部品に適用。
→関連項目表面硬化

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世界大百科事典内の高周波焼入れの言及

【肌焼鋼】より

…このような目的で製造される鋼をとくに窒化鋼という。表面焼入れには,火炎によって表層だけをオーステナイト化して焼き入れる火炎焼入れや,高周波加熱が表層に限定される性質を利用した高周波焼入れの方法がある。浸炭は,溶融塩,ガスまたは減圧アークなどの中で窒化と近い方法が採用されている。…

【表面焼入れ】より

…硬さ,耐摩耗性などの性質を向上させるために,歯車,シリンダー内面,クランク軸ジャーナル面などの表面層だけを焼入れする方法で,一般には鋼材に適用される。高周波焼入れ,火炎焼入れ,電解焼入れなどがある。
[高周波焼入れinduction hardening]
 加熱源として高周波電流によるジュール熱を利用する方法。…

※「高周波焼入れ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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