高安古墳群(読み)たかやすこふんぐん

日本歴史地名大系 「高安古墳群」の解説

高安古墳群
たかやすこふんぐん

楽音寺がくおんじから恩智おんぢに至る山地および扇状地上に分布し、約二七〇基が確認されていたが、現存は約一五〇基。なかでも服部川はつとりがわ郡川こおりかわの地域に最も密集し、高安千塚たかやすせんづかともよばれる。大部分横穴式石室を主体とする後期古墳であるが、なかには楽音寺にあり、鏡・勾玉銅鏃などが出土した西の山にしのやま古墳(全長五五メートルの前方後円墳)花岡山はなおかやま古墳(前方後円墳、墳丘全壊)など古い古墳もあり、すぐ南の大竹おおたけには周濠をもち、全長一三〇メートルの心合寺山しおんじやま古墳(前方後円墳)がある。また低地部の古墳には、東高野街道を挟んで東西に存在した郡川西塚こおりかわにしづか(前方後円墳、墳丘全壊)・同東塚(同上)古墳があり、西塚からは神人画像鏡が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高安古墳群の言及

【大阪[市]】より

…大阪府中央部にある府庁所在地。近畿地方のほぼ中央を占める大阪平野にあって,淀川河口の大阪湾岸に位置する。大阪の〈阪〉の字は,江戸時代まで坂を使うのが一般的であったが,明治以後阪に統一された。日本では東京に次ぐ経済力をもつ大都市で,西日本の地域経済活動の中枢をなし,大都市圏は大阪府下をはるかにこえて広がり,京都,神戸の都市圏と複合している。24の行政区からなり,市域の面積は212km2,人口260万2421(1995)。…

※「高安古墳群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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