高山流水(読み)こうざんりゅうすい

精選版 日本国語大辞典 「高山流水」の意味・読み・例文・類語

こうざん‐りゅうすいカウザンリウスイ【高山流水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 高い山とそこに流れる水。清らかな天地自然形容に用いる。
    1. [初出の実例]「さては清楚を極むる高山流水(カウザンリウスヰ)」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一)
  3. ( 「列子‐湯問」に見える故事で、琴の名手伯牙(はくが)が、高山を想って琴を弾くと鍾子期(しょうしき)泰山の如しと評し、流水を想って弾くと江河の如しと評したというところから ) 妙なる音楽。また、知己をいう。
  4. ( また、鍾子期が死ぬと、伯牙が琴の弦を絶って、再び弾かなかったところから ) 立派な芸術が世に伝わらないで絶えてしまうこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「高山流水」の解説

高山流水

高い山とそこに流れる水。清らかな天地自然の形容に用いる。また、妙なる音楽のたとえ

[使用例] あるいは帯書きに華麗をつくす花鳥風月、さては清楚を極むる高山流水[樋口一葉*うもれ木|1892]

[解説] 妙なる音楽のたとえの意で、昔、中国の琴の名手はくが、高山を思って琴を弾くと、しょうが泰山の如しと評し、流水を思って弾くと江河の如しと評したという「列子―湯問」に見える故事からきています。

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