高嶺俊夫(読み)タカミネ トシオ

20世紀日本人名事典 「高嶺俊夫」の解説

高嶺 俊夫
タカミネ トシオ

大正・昭和期の物理学者 理化学研究所主任研究員。



生年
明治18(1885)年9月5日

没年
昭和34(1959)年5月12日

出生地
東京・大塚

学歴〔年〕
東京帝国大学理科大学実験物理学科〔明治42年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔大正5年〕

主な受賞名〔年〕
帝国学士院賞恩賜賞〔大正11年〕

経歴
大正4年京都帝大理科大学助教授となるが、7年創立間もない理化学研究所に移り、アメリカに留学する。10年帰国し、東京帝大理学部助教授となり、同時に理研所員となる。11年主任研究員として高嶺研究室を開設。13年教授となるが、病のため15年に退職し、以後理研で研究活動を続け、学術研究会議会員などを務めた。戦後、理研の改組に伴い、27年退職し、研究室を解散。のち理研を継承した科学研究所の名誉所員となる。その間の22年帝国学士院会員におされた。「シュタルク効果の研究」などの著書があり、分光学研究の発展に尽力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高嶺俊夫」の解説

高嶺俊夫 たかみね-としお

1885-1959 大正-昭和時代の物理学者。
明治18年9月5日生まれ。高嶺秀夫次男。京都帝大助教授から理化学研究所にうつりアメリカに留学。帰国後大正13年東京帝大教授。15年辞任後は理研で研究をつづけ日本の分光学の基礎をきずいた。大正11年「シュタルク効果の研究」で吉田卯三郎とともに学士院恩賜賞。昭和34年5月12日死去。73歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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