高座石寺(読み)こうぞうじ

日本歴史地名大系 「高座石寺」の解説

高座石寺
こうぞうじ

[現在地名]香春町香春 殿町

香春岳ノ岳の東麓、金辺きべ川西岸沿いにある曹洞宗寺院。山号は牛頭山。本尊釈迦如来。西隣に天台宗神宮じんぐう院がある。香春神社の旧記(太宰管内志)によると、香春神社の神宮寺六坊の一つに数えられ、「山王山高座石寺」のほかに東光寺・小蔵寺・功徳寺・大蔵寺・観音寺があったという。香春神社の神宮寺の創始については、延暦年中(七八二―八〇六)に最澄が渡唐の無事を祈って香春神社の神宮寺を建てて読経し(「続日本後紀」承和四年一二月一一日条)、帰朝後の弘仁五年(八一四)春に再び同社に詣でて、神恩報謝のため神宮寺で法華経を講じたという(叡山大師伝)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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