採光をおもな目的として外壁に設けられる窓で、人間の目の位置より高いものを総称する。その意味では欄間(らんま)もこれに含まれるが、欄間はその直下に窓または出入口を有するものをさし、単に高窓といえばそれ以外のものをいうことが多い。高窓は開閉が不便であるから一般に嵌殺(はめごろ)しとされるが、もし開閉を必要とするときはオペレーター(遠隔操作機構)を取り付けなければならない。バシリカ式教会堂の身廊上部の窓は高窓の典型で、クリアストリーclearstoryとよばれ、板ガラスの発明されるまではここに半透明の石花石膏(せっこう)(アラバスター)の薄板やステンドグラスをはめ、堂内に幽幻の雰囲気を醸していた。
[山田幸一]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...