こうや‐まきカウヤ‥【高野槇】
- 〘 名詞 〙 コウヤマキ科の常緑針葉高木。福島・新潟県以西の山地に断続的に自生し、庭園などにも植えられる。高さ二〇~四〇メートル、太さ八〇~一五〇センチメートルになる。葉は長さ一〇センチメートル内外、幅約四ミリメートルの線形で中央に溝があって二葉ずつ合着したものと考えられ、輪状に叢生する。雌雄同株。春、枝の先端に花をつける。雄花は多数の雄しべからなり黄褐色、長さ約七ミリメートルの楕円状球形で群生し、雌花は長さ約一・五センチメートルの楕円体で多数の鱗片からなり単生する。球果は長さ約一〇センチメートルの楕円状円柱形で直立する。材は耐水・耐久性が強く桶(おけ)・流し板などを作り、樹皮は「まきはだ」といって船などで隙間をうめて水もれを防ぐのに用いる。漢名に金松を当てるのは誤用で、中国産の別種の名。まき。ほんまき。くさまき。からかさまつ。
- [初出の実例]「高野槇(カウヤマキ)のしんを一本三文にて調へ」(出典:浮世草子・浮世栄花一代男(1693)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
高野槇 (コウヤマキ)
学名:Sciadopitys verticillata
植物。コウヤマキ科の常緑針葉高木,園芸植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
Sponserd by 