高麗人参(読み)コウライニンジン

デジタル大辞泉 「高麗人参」の意味・読み・例文・類語

こうらい‐にんじん〔カウライ‐〕【高麗人参】

朝鮮人参

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食の医学館 「高麗人参」の解説

こうらいにんじん【高麗人参】

中国最古の医学書にも記載された高麗人参(こうらいにんじん)は、日本では漢方薬としておなじみですし、アメリカでもサプリメントとなっています。
○栄養成分としての働き
 高麗人参に含まれるジンノセサイドというサポニン一種が、大脳皮質を刺激し副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン分泌(ぶんぴつ)をうながすため、ストレスや病気に対する抵抗力を高め、胃腸機能を高めます。
 また、強壮強精作用があるので、性的機能を回復させることも知られています。
 高麗人参にはインスリンの働きを高める物質や、血管弛緩(しかん)させる物質も含まれており、これらの働きで血糖値が下がり、糖尿病の予防に役立ちます。
 また、放射線障害の除去にも効果があります。
○外用としての利用法
 外用として頭皮に用いると育毛作用があります。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「高麗人参」の解説

高麗人参 (コウライニンジン)

植物ウコギ科多年草ニンジン別称

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世界大百科事典(旧版)内の高麗人参の言及

【チョウセンニンジン(朝鮮人参)】より

…また三七人参はP.notoginseng (Burk.) F.H.Chenの地下部で,主として止血,鎮痛,消炎,近年は強心,肝疾患などに,竹節人参はトチバニンジンP.japonicum C.A.Mey.の根茎で,去痰,解熱,健胃に用いられる。【新田 あや】
[歴史]
 朝鮮では高麗人参ともいう。日本の正倉院の宝物にも見えるように,古来,不老長寿,万病の薬として漢方では最高の位置を占めた。…

※「高麗人参」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」