鬼が出るか蛇が出るか(読み)オニガデルカジャガデルカ

デジタル大辞泉 「鬼が出るか蛇が出るか」の意味・読み・例文・類語

おにるかじゃるか

前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るかほとけが出るか。
[補説]からくり人形師口上から出た語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鬼が出るか蛇が出るか」の意味・読み・例文・類語

おに【鬼】 が 出(で)るか=蛇(じゃ)[=仏(ほとけ)]が出(で)るか

次におこる事態がどのようなものか予想のつかないことをいう。機関(からくり)箱を胸にかけた人形師の言葉から出た語。

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ことわざを知る辞典 「鬼が出るか蛇が出るか」の解説

鬼が出るか蛇が出るか

次にどんな事態がおこるかわからない予測不能で不気味な状態のたとえ。

[使用例] 鋼鉄のごとき心というのは、恐らく今の場合の夫人の心をいうのだろう。鬼が出るか蛇が出るか分からないそのノートを、受け取りながら、一糸みだれたところも、怯んだところも見せなかった[菊池寛真珠夫人|1920]

[解説] 「鬼」と「蛇」は、人間にとって突然現れては困る不気味な恐ろしいものの代表として用いられました。傀儡師の口上にも使われたもので、「仏が出るか鬼が出るか」ともいわれました。

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