五島市(読み)ごとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「五島市」の解説

五島〔市〕
ごとう

長崎県西部,五島列島南部にある市。福江島久賀島奈留島椛島嵯峨ノ島,赤島,黄島(おうしま)など 11の有人島と,男女群島など 52の無人島で構成される。2004年福江市と富江町,玉之浦町,三井楽町,岐宿町,奈留町の 1市 5町が合体し成立。中心地の福江は五島藩の旧城下町で,海城の石田城跡(五島氏庭園は国指定名勝)や武家屋敷の遺構がある。五島列島全域の中心地で,1970年に近代的港湾が完成。農村部はおもに火山灰土壌の畑作地域で,五島牛の生産地としても知られる。漁業は一本釣りのほか,刺網漁,延縄漁が中心。ヘゴ自生北限地帯は国指定天然記念物。遣唐使倭寇関連の遺跡も多い。室町時代にキリスト教の宣教師が来島して布教しており,江戸時代には多数のカトリック信徒が入植した。潜伏キリシタンの集落や史跡も多く,久賀島全域と奈留島北西部の江上集落は,2018年「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された。玉之浦と岐宿のリアス海岸など景勝地が多く,市の大部分が西海国立公園に含まれる。国道384号線が福江島をほぼ一周し,長崎,福岡から定期航路および定期航空路が開かれている。面積 420.05km2。人口 3万7327(2015)。

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