魚膠(読み)ギョコウ

デジタル大辞泉 「魚膠」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐こう〔‐カウ〕【魚×膠】

サメなどの魚類原料とするにかわ接着剤などに使用

うお‐にかわ〔うをにかは〕【魚×膠】

魚の皮・骨・ひれなどから作ったにかわ

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精選版 日本国語大辞典 「魚膠」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐こう ‥カウ【魚膠】

〘名〙 サメなど魚を原料とした膠(にかわ)。うおにかわ。〔医語類聚(1872)〕〔新唐書‐突厥伝上〕

うお‐にかわ うをにかは【魚膠】

〘名〙 魚類の皮、骨、鰭(ひれ)などを材料として作ったにかわ。ぎょこう。

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百科事典マイペディア 「魚膠」の意味・わかりやすい解説

魚膠【ぎょこう】

水産動物から作る膠(にかわ)。原料は魚類の皮・鱗(うろこ)・骨,クジラの皮・骨・結合組織など。これらはコラーゲンを含み,煮熟するとゼラチンを得る。おもに木材などの接着剤として用いられる。
→関連項目アイシングラスにかわ(膠)

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普及版 字通 「魚膠」の読み・字形・画数・意味

【魚膠】ぎよこう

魚のにかわ。

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世界大百科事典(旧版)内の魚膠の言及

【膠】より

…またクロムなめし革の削りくず(シェービングくず)を脱クロム処理したものは工業用ゼラチン原料とされている。魚の皮,骨を原料としたものは魚膠(ぎよこう)と呼ばれ液状で用いられるが,品質は獣膠より劣る。にかわの起源は3000年前のエジプトにおける家具製造にさかのぼるが,近年各種合成糊料の開発にともない,にかわの需要は急減した。…

※「魚膠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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