魚貫(読み)ぎょかん

精選版 日本国語大辞典 「魚貫」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐かん‥クヮン【魚貫】

  1. 〘 名詞 〙 魚を串にさしつらねたように、おおぜいの人が列をなしてつらなって行くこと。
    1. [初出の実例]「神祇、唐犬、鉄棒、鶺鴒等の号を作し、雁陣魚貫、衡行して侠を売る」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)
    2. [その他の文献]〔魏志‐鄧艾伝〕

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普及版 字通 「魚貫」の読み・字形・画数・意味

【魚貫】ぎよかん(くわん)

魚が縦一列にならぶ形。〔三国志、魏、伝〕山高く谷深く、至つて艱險と爲す。~、氈(毛氈)を以て自ら裹(つつ)み、推轉して下る。將士は皆木を攀ぢ崖に(よ)り、魚貫してむ。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「魚貫」の解説

魚貫 ぎょかん

1707-1763 江戸時代中期の俳人
宝永4年生まれ。江戸浅草蔵前の札差(ふださし)で,大口屋長兵衛と称した。水間沾徳(みずま-せんとく),のち稲津祇空(いなづ-ぎくう)に師事享保(きょうほう)18年初代仲祇徳(なか-ぎとく)らと独吟歌仙をまいて「四時観(しいじかん)」にまとめ,平明な句作をめざす四時観派を形成した。宝暦13年10月23日死去。57歳。姓は轍。別号に心祇,雪堂。編著に「俳諧(はいかい)夏の日」「新句兄弟」など。

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