デジタル大辞泉
「鰥寡孤独」の意味・読み・例文・類語
かんか‐こどく〔クワンクワ‐〕【×鰥寡孤独】
妻を失った男、夫を失った女、親のない子、老いて子のない人。寄る辺ない身の上。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かんか‐こどくクヮンクヮ‥【鰥寡孤独】
- 〘 名詞 〙 妻のない夫と、夫のない妻と、みなしごと、老いて子のない者。よるべのない独り者。鰥寡惸独(かんかけいどく)。寡鰥孤独(かかんこどく)。
- [初出の実例]「高年鰥寡孤独疾疹之徒」(出典:続日本紀‐霊亀元年(715)九月庚辰)
- [その他の文献]〔漢書‐黄覇伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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鰥寡孤独
よるべのない独り者。身寄りがなく寂しい様子。
[使用例] 水道、溝渠、貯蓄等の民政を振作し、延いて鰥寡孤独を愛恤する等の自ずから現時の国家社会制を実践したるもの一にして足らず[徳富蘇峰*吉田松陰|1893]
[使用例] これは信長がバテレンに聞いた話から着想して、領内の鰥寡孤独の者を扶養するために寄せ集めたのである[井伏鱒二*かるさん屋敷|1953]
[解説] 妻のない夫(鰥)と、夫のない妻(寡)と、みなしご(孤)と、老いて子のない者(独)という意味。
[類語] 鰥寡惸独/寡鰥孤独
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の鰥寡孤独の言及
【やもめ】より
… なお寡婦は,日本では後家,未亡人と呼ばれることが多いが,日本のかつての寡婦については,〈[後家]〉の項を参照されたい。【編集部】
[日本近代]
第2次大戦前の社会事業は,〈鰥寡孤独(かんかこどく)〉を対象とするといわれた。鰥は男やもめ,寡は寡婦,孤は孤児,独は子のない老人を意味する。…
※「鰥寡孤独」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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