鳴無神社(読み)おとなしじんじや

日本歴史地名大系 「鳴無神社」の解説

鳴無神社
おとなしじんじや

[現在地名]須崎市浦ノ内東分 鳴無

山を背にしてうらうち湾に臨み、景観のよさから「土佐宮島」といわれる。主神は味高彦根命(一言主命)で、級長津彦命・級長津姫命を配祀する。旧郷社。古くは浦内うらのうち郷の総鎮守であったが、現在は浦ノ内東分ひがしぶん・同西分の人々によって祀られる。

社記には「当社味高彦根尊と申伝、則淡路廃帝天平宝字年中之頃より之御神と申伝、尤一宮大明神と同体、則大明神鳴無へ御幸之節、金剛丸と申御舟に召、船越と申山を越御木給、依右船越山と于今申伝」と記し、当社にあった古厨子裏書(古文叢)には建久五年(一一九四)宝殿造立とみえ、「蠧簡集木屑」所収の棟札写には建長三年(一二五一)創建とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鳴無神社の言及

【須崎[市]】より

…1863年(文久3)土佐藩が須崎海岸に設けた砲台跡は国の史跡。浦ノ内湾に臨む鳴無(おとなし)神社は俗に〈土佐の宮島〉と呼ばれ,社殿は重要文化財。【正木 久仁】。…

※「鳴無神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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