鴛鴦の衾(読み)オシノフスマ

デジタル大辞泉 「鴛鴦の衾」の意味・読み・例文・類語

鴛鴦おしふすま

夫婦仲がむつまじいようにと、オシドリ模様をつけた夜具。また、男女共寝のたとえ。鴛鴦えんおうふすま

えんおう‐の‐ふすま〔ヱンアウ‐〕【××鴦の×衾】

夫婦が共寝をする夜具。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鴛鴦の衾」の意味・読み・例文・類語

おし【鴛鴦】 の=衾(ふすま)[=床(とこ)

  1. ( オシドリは雌雄仲むつまじいところから ) 婚礼の際に用いられた、オシドリの絵柄の付いた夜具。また、男女共寝のこともいう。鴛鴦(えんおう)ふすま。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「さゆるよにをしのふすまをかたしきてそでのこほりをはらひかねつつ」(出典:秋篠月清集(1204頃)百首)

えんおう【鴛鴦】 の 衾(ふすま)

  1. 仲むつまじい男女が共寝する夜具。鴛鴦被。
    1. [初出の実例]「鴛鴦衾空。向旧枕而湿袂」(出典本朝文粋(1060頃)一四・為重明親王家室四十九日願文〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔陳子昂‐鴛鴦篇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android